講師は、英国メディカルハーバリストでクリニックも経営されているベン・フェアライト・エドワーズ氏です。
歌から始まったこの講座(笑)、最初は「なにごと!?」と驚きましたが、全員で輪唱する頃には場の空気はすっかり変わり、私も緊張と警戒(笑)がすっかりとけていました。
プログラム1『ヒーリングを目的としたハーブの利用〜ハーブによるファーストエイドとその後の手当て』
ハーブのもつ7つの特性をステージ1〜7であらわし、各ステージのキーワード「保護」「安定」「リラックス」「刺激」「浄化」「栄養」「治癒」をハーブ療法に役立てるというお話でした。
それぞれのステージを象徴するハーブの試飲では、ドライだったり、チンキだったり、ごぼうをそのままカリカリかじったり…(笑)、まさにハーブを様々な形で感じながら、の講座でした。
ステージ1〜7のキーワードをその都度確認することで、次に必要なステージを理解しながらハーブを使うことができるということです。
セルフケア以上、または他人にも長期的計画でおススメする機会がないので、ステージ1〜7を実践して効果を感じることは難しいですが、ハーブを選ぶときのアイデアとしてはまったく新しい考え方でしたので、とても興味深い講義でした。
プログラム2『英国におけるハーブ療法の現状とわが国の普及の課題』
他の予定が入っていて残念ながら参加できませんでした。
ベンさんのクリニックでの治療について、具体的な処方例を示しながらのお話だったようで…
一般的に具体的な例には隠れたノウハウがつまってたりするんですよね〜。
ん〜、参加したかったです。
他に印象的だった内容は、
・ハーブを体内に取り入れたときの感覚は必ずしも一致するわけではない。
ハーブを体内に取り入れたときの他の人の感覚を大切にすることは、患者を診るときに役立つ。
・ハーブの品質で効果が違うので、高品質のハーブを選ぶ。
・"to think"でなく"to feel"を大切にする。
・ハーブの選択を迷ったときは化学成分に着目して選ぶ方法もある。
特に最後の2つに関しては、ハーブ療法では、感覚または化学成分の一方に極端に偏るのではなくバランスよく、ということが感じられてとても印象的でした。